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ナンバンサイカチ

 

 

 

 

 

 

-ナンバンサイカチ-

【科名】マメ科 
【学名】 Cassia fistulosa L.
【分布】熱帯、亜熱帯の各地で栽培  原産地=インド    生育地=奄美大島以南の琉球各地で栽培
【形態】小高木  落葉広葉樹
       高さ10~15mに達する。葉は遇数羽状複葉で長さ30cm 内外、葉柄と羽軸に腺はない。小葉は4-8対、卵形、長さ7.5-20cm、先端はやや細長くとがる。基部はとがり、両面に微細柔毛がある。月夜生の総状花序は下垂し、長さ30-50cm内外、花は見事である。辛片は5個で卵形、外面に密短毛がある。花は黄色、径5cm位、春葉が出る前 に開き、屯はない。10本の雄ずいのうち3本は長くそり返る。豆果は円筒状で黒褐色、長さ30~60cm、径2cm位、中に扁平の種子が数十個並んでいる。
【用途】 道路緑化樹(並・園・路)、公園樹、庭園樹、その他(薬用)
 ・代表的な熱帯花木であるが、まだまだ植栽例をあまり見ない。家庭に広場にもっと利用したい木である。
【種の採れる時期】10-12月
【種の採れる最適な時期】11月
【まきつけ時期】10-12月 まきつけ時に5分間の熱湯処理をするとよい。
【発芽率】70%
【1㎏当り粒数】6,800粒
【得苗率】85%
【特記事項】・挿木、取木もできる。
 ・次のような薬効がある。
樹皮は駆虫、下熱、鎮咳にサヤの煎汁は陣通促進剤に果肉はミカシア果モ と称し下剤に用いる。
【学名の解説】Cassia:カワラケツメイ属。香料植物桂皮cinnamo-
mumcassiaにつけられた古代ギリシャ名より。ヘブライ名のgasta(皮をむく)が語源。後にマメ科の属名に転用。
 fistulosa:管状の管形の、の意。
〔環境適応性と生育〕
・石灰岩質土壌を好む。
・耐潮耐風性とも弱いので風当りの少ない場所に、また、花付きをよくするために日当りのよい場所に植栽する。
・単木植もよいが、ボリュームを出すために数を群植した方がよい。
〔管 理〕
虫 害:カミキリムシ類、ギンモンウスキチョウ
・生長が早く樹形を乱すので徒長枝の勢定を中心に軽く行う。

出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版


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