■種名 リュウキュウチク
【和名(学名)】 Pleioblastus linearis Nakai
【別名】 ゴザダケザサ
【方言名】 ヤンバルダキ、ヤンバラーダキ、クンヂャンダキ、チヌブダキ、ウシダイ、チアダキ、フィダキ、ヤマダイ、ヤマグンダイ、ヤマダキ
■属名 メダケ属
■科名 イネ科 Gramineae
■分布地 琉球列島固有。
■形態・特徴 桿は高さ1~3m、径1~3cm、節間は長さ13~16cm。葉は広線形、長さ18~25cm。桿鞘は無毛又は刺毛。葉鞘は多少紫色。肩毛は貧弱節は無毛で白色の帯がある。幹は山地又は谷間の肥沃地では叢生する場合が多いが、痩地では散生する。
■材質 若い桿は靱性があるが老桿は剛硬となる。
■用途 桿は建築補助材、垣根材、編物、農業資材として利用される。
■特記事項 枝葉は屋根葺きに用いられた。
(出典) 琉球植物誌(初島住彦)
琉球列島有用樹木誌(天野鉄夫)
2021・2・21に与那覇岳に行きました。そこで不思議な光景を2つ目撃。
一つは、リュウキュウチクが一様に広がっているのではなく1m~2mの直径の円に密集していました。約50mの範囲に無数にありました。「肥沃地で叢生する」とあったので納得しました。同じ山地に見えるんですが、植物がその違いを教えてくれることが面白いです。もう一つは、これまでの道は、竹のササや他の樹木の枯れ葉が混ざっている。また、地面も所々見える。ところがある地点でササのみが道を埋め尽くしていました。周囲を見ることをしませんでしたが、他の樹木がないことはないと思うのですが、どうしてでしょうか。ここは叢生ではなく一様に左右全部竹でしたかど。何かわかることがあればご教示下さい。