-マルバデイゴ-
【科名】マメ科
【学名】Erythrina crista-galliL.cv.Maruba-deiko
【沖縄における分布】琉球各島で栽培
【分布】日本(関東南部以西の暖地)、熱帯・亜熱帯の各地で栽培 原産地=ブラジル
【形態】 高木 落葉広葉樹
高さ2-10m。葉は互生、3出複葉、小葉は卵形で全縁、先端は鈍頭、基部は円脚、長さ8-10cm、幅3-5cm、 質はやや厚く、表面光沢あり、裏面はやや白っぽい、無毛。雌雄同株で、葉腋に総状花序を出して、2-3個 の緋紅色一暗紅色の大形の蝶形花を開く、旗弁は倒卵形で大きい。葦は鐘形。豆某は長さ10-15cm、 幅は1-2cm。
【用途】公園樹、道路緑化樹(並・園・路)、庭園樹、その他(タンニン)
・花期の長い熱帯花木である。庭園樹として利用できないこともないが、大木になるので要注意。 広場向きの木で、日本庭園などは不適である。
【挿し木時期】4-6月 通常は挿木繁殖でふやす。十分成熟した枝を利用する。
【特記事項】 日本には江戸時代末期に導入。
・熱帯花木であるが、耐寒性が強く本土の方でたくさん栽培されている。また、県内で植栽されている材 料はほとんど九州からの移入物である。
【学名の解説】Erythrina:デイゴ属。ギリシャ語の赤(erythros)より。
花の色から。
crista一galli:ニワトリのときか。形の類似から、の意。
〔環境適応性と生育〕・枝が折れやすいので強風下の植栽は不適。
・植栽適地は水はけがよく、乾燥気味の土壌で日当りのよい場所を選ぶこと。
〔管 理〕
病害:斑点病、枝枯病
虫害:カイガラムシ類、ツヤアオカイガラムシ、ベニモンノメイガ
・季節風襲来前までに当年伸びた枝を切り返す。地際から
ひこばえが発生しやすいので適宜切り除く。
・高温期には勢定をうまく行えば年2-3回花を楽しむことができる。努定は花が終った直後に行うが、約50日で再び満開となる。
・根系の支持力が小さく、特に古くなると根系が枯損腐朽し台風などの強風で倒状し易い。
出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版