- ナンテン -
( 方言名:ナンティン 沖縄・石垣) )
【科名】 メギ科
【学名】 Nandina domestica Thunb.
【原産地】日本、中国
【形態】 低木 半常緑広葉樹
通常、高さ2mぐらい、まれに3mにおよぶ。葉は大型、有柄、数回に分かれた羽状複葉で、茎の頂に集まって互生する、濃緑色で秋に紅葉する。花は20-40cmにおよぶ直立性の円錐花序を茎の先から出し、多く分枝し、多数の小さい白色花をつける。液巣は球形で赤く熟する。
【用途】 庭園樹、生花用樹、その他(薬用)
・和庭でも洋庭でも利用できる。
【種の採れる時期】11月
【挿し木時期】2月下旬
【接木時期】2月中旬-4月
【特記事項】・結実不良の原因は開花期が梅雨期にあたり、花粉の媒介が十分でないため、人為的に受粉するとよい。
【学名の解説】Nandina:ナンテン属。和名のナンテン(南天)による。
domestica:国内の、家庭の、国産の、の意。
【環境適応性と生育】・性質強健。
・砂質土壌の排水良好な土壌を好む。
・乾燥には要注意。
【管理】 病害:モザイク病、紅斑病、茎枯病、根こぶ線虫病
虫害:カイガラムシ、ハマキムシ類、ミノムシ類
・通風の悪い所に植えるとカイガラムシが多発するので要注意。
・施肥はカリ、燐酸分の多いものを施す。
出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版