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コノテガシワ

 

 

 

 

 

 

-コノテガシワ-
 ( 方言名:フタウムティ(首里) )

【科名】 ヒノキ科 
【学名】 Biota orientalis Endl.
【沖縄における分布】琉球各地で栽培
【分布】 日本、朝鮮、インド、ヨーロッパ、アメリカ  原産地=中国北西
【形態】 小高木  常緑針葉樹
      幹は通常株立状となる。高さ15mに達する。樹皮は赤褐色、帯褐灰白色で、老樹では繊維状に縦裂する。枝は斜上し狭痢状、円錐状の樹冠となる。小枝は庄扁し上下両面とも鮮緑色で直立して広がり、表裏の区別がつかない。葉は卵形で鋭頭。雌雄同株。雄花は小枝に頂生、球状、黄褐色。雌花は小枝の先に単生、淡紫褐色。
       球果は緑褐色、光沢があり、卵球形、長楕円形で長さ1-2.5cm、種子は長卵球形で黒褐色、扁平で翼はない。
【形態】 庭園樹、公園樹、生垣用樹、道路緑化樹(園・路)、その他(用材、線香、香料)
       ・和風、洋風いずれの庭にも利用できる。
       ・添景樹、装飾樹として利用。
【種の採れる時期】11-3月
【種の採れる最適な時期】2月
【まきつけ時期】2-4月
【発芽率】60%
【得苗率】85%
【1㎏当たり粒数】100,000粒。
【挿し木時期】3-5月、容易、沖縄のいずれの用土でも使用可。
【特記事項】・約200年前に日本へ渡来したといわれている。
                   ・沖縄での生産品はなく、ほとんどが九州からの移入物である。
【学名の解説】iota:コノテガシワ属。生命(Bios)の意。
                      orientalis:東方の、東部の(殊に中近東の)、の意。
【環境適応性と生育】・適潤な肥沃地を好む。
                                 ・陽地を好むが、やや耐陰性はある。
                                 ・生長するにつれて移植力に欠ける。
                                 ・多少の刈込みに耐える。
                                 ・中・大木は移植前に根回しすること。
【管理】病害:葉枯病
          虫害:ビャクシンカミキリ、ミノガ類、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ
       ・勇定はからみ枝、立枝を除去する程度とする。
       ・強い勇定はさける。枝先の刈込みで樹形を整える。
       ・大きくなると樹形が崩れやすいので、若い時から丈夫な枝を育てるよう                  枝抜きを細めに行う。
       ・施肥は油粕・鶏糞・化成肥料などを施す。

出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版


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