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街路樹の活用で木工芸の可能性が広がる!

去る20231110日〜12日、豊見城市の「おきなわ工芸の杜」で開催された「ウッディフェア」。
会場に入ると、まず目に入ったのが「街路樹」と書かれたアイキャッチでした。
そこにはガジュマルやクロヨナ、オオバアカテツ、ベニノウゼなど色とりどりの木を使った家具や食器、雑貨が並んでいました。

これらに使用されている木材は全て、県内の道路沿いで「街路樹」としての役目を終えた木々でした。

通常、街路樹は伐採された後は焼却処分されていましたが「ただ焼却されるのは勿体無い」と、ゴミの減量・再資源化を考えた中城グリーンリサイクルセンターの高嶺さんが発起人となり、街路樹の活用に踏み出しました。

製作を手がけた木工作家さん曰く、ガジュマル以外は「初めて扱う木ばかり」とのこと。木の乾燥や曲り捻り等の特性についての情報が少ない中で、県の工芸振興センター・大城直也さんが木の乾燥や加工等に協力し、製材した木材を県内の木工作家へ提供、6工房が製作し、ウッディフェアで晴れてお披露目となりました。

色や風合いも個性的で、展示は好評。今回手がけた木工作家の一人である屋宜さん曰く「木は捨てるところがない。小さな破片でも製作体験に使用したりして活用しています」とのこと。今後も木を捨てることなく、使うことで良い循環が生まれることが期待されます。

沖縄にはさまざまな色や木目等を持つ魅力的な樹種がたくさんあるということに、改めて気付かされる展示でした。そして同時に、街路樹の活用は沖縄木工芸の可能性をさらに広げてくれることだろうと強く感じました。


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