最近、漆器を扱う作家さんの紹介をさせていただく中で、色々と初めて目にする言葉があります。漆器というと伝統工芸の中でも古くから伝わる技法が多いので、読み方の難しい漢字が多い様な気がします。それがいちいち格好いいんです。
たとえば…
木漆工とけしさんをご紹介した時に使った
木地師(きじし)という言葉。これは漆器を作る際に木材を削って器を整形する職人さんのことだそうです。対して漆を塗り仕上げる職人さんを塗師(ぬりし)と言うそうです。
次に 蒔絵師(まきえし)
これは塗師の中でも、漆を接着剤として金箔、金粉・銀粉を施して模様を描く職人さんをこう呼ぶそうです。貝の真珠層を使うこともあり、その場合は螺鈿(らでん)細工と言い、沖縄でも琉球漆器の中で螺鈿の技術が施されていたようです。
木地師、蒔絵師、螺鈿 なんだかすごく格好いい!
正に声に出して読みたい日本語ですね
ちなみにですが、螺鈿で使われる貝の真珠層、今では女性のマニキュアに配合して光沢を出すのに利用されているそうです。ネイルアートも百年後には伝統工芸になっているのかもしれません(?)