桜前線が本土を北上し、季節も春めいてきました。
桜の季節は「出会いと別れの季節」…と言っても沖縄の寒緋桜は早々に咲いてしまいますので、この時期にはもう既に葉桜になってしまいます。少し趣には欠けるかもしれませんが、瑞々しい新緑が沖縄らしいといえるかもしれません。
「出会いと別れの季節」といってパッと思い浮かべるのは「卒業」と言う言葉でありますが、社会人にとっても部署が変わっり、勤務地が変わったり、転職したり、とわたしたちは学業を終えた後も小さな卒業を繰り返して、年を重ねていきます。
そのような場で、教師や上司から長~くて、ありがたい「贈る言葉」をいただくと、よく「一期一会」という言葉を耳にします。
人だけでなく、物、風景、感情に至るまでその場そのときにしか出会えないかもしれないという気持ちでものごとに臨みましょうという意味合いだったと記憶しています。もしかしたらそう話していた人の個人的な解釈なのかもしれませんが、とてもいい言葉だと思います。
しかし世の中というのは面白いもので、「二度と会わないのなら気を遣わず存外に扱ってもいいだろう」という偏屈な方もいらっしゃいます。また「長くつきあっていくつもりだから、大切に扱おう」という人もいます。どちらが正しいかなんて判断する気は更々ありませんが、色々な価値観があるものだなぁと思います。
ただ、「一期一会」と言う言葉を大事で素晴らしい言葉だなと思いつつも、「長くつきあっていくつもりだから…」という言葉に人間くささを感じずにはいられません。言葉の根の方は同じなのかもしれませんが、「~~のつもりだから」なんてもはや自分本位な願望といってもいいかもしれませんね(笑)
それでも、多分、きっと
ヒトというのはこう言われたほうが、嬉しいんだと思います。
「一期一会?いやいや、私はあなたと、これからも…」