-イソフジ-
( 方言名:ハブユキギー(伊平屋)、ハママミ(石垣)、イカキ(西表) )
【科名】マメ科
【学名】Sophora tomentosa L
【沖縄における分布】奄美大島以南の琉球各島
【分布】台湾、その他の熱帯アジア、ポリネシア
【形態】 低木 常緑広葉樹
海岸に生える低木で、幹は直立して2-3mぐらいになる。全体に灰白色の密毛をしく。葉は互生、奇数羽状複葉、長さ10-30cm、小葉は11-17個、卵状楕円形、やや肉質、長さ2.5-4cm、幅1-1.8cm。鈍頭、上面は無毛で下面には密毛がある。総状花序は長さ15cm位。等は斜切形で長さ6-12mm。花冠は鮮黄色で長さ8mm位。豆異はじゅず状で長さ10-15cm、表面に密毛があり、中に 6~8個の種子を有する。
【用途】公園樹、道路緑化樹(植・路・囲)、防潮防風樹
・通常は群植して利用した方がよい。
【種の採れる時期】1-4月
【まきつけ時期】3-5月
【挿し木時期】4-6月
【特記事項】・耐潮性に最も強い木でありながら、あまり知られてなく、また、生産もほとんどされていない。繁殖 はさほど難しくないので、生産に力を入れてほしい。
【学名の解説】Sophora:クララ属。エンドウのような花をつける一種の植物に 対するアラビア名Sopheraより。
tomentosa:密に細綿毛のある、の意。
【環境適応性と生育】・耐潮性に最も優れ、海浜周辺の植栽に適す。
【管理】・樹形を整える程度の努定でよい。
・生長が早く、強い刈込みにも耐える。
出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版