-オオゴチョウ-
【科名】マメ科
【学名】Caesalpinia pulcherrima Sw.
【沖縄における分布】琉球各島で栽培
【分布】熱帯、亜熱帯各地で栽培 原産地=インド
【形態】 小高木 落葉(または半落葉)広葉樹
高さ1.5-8m に達する上向性の低木または小高木でとげを散生する。茎は灰白色で皮目が多い。主幹は直立せず不規則に曲りくねり、分枝角度も大きい。葉は互生、2回羽状複葉、長さ30cmぐらい、羽片は4-8対で、
長さ6 -12cm。小葉は無柄で7-11対、楕円形、鈍頭、長さ1-2cm。頂生の総状花序は多数の花をまばらにつ ける。花はオレンジ色、まれに黄色で長い小花榎を有し、径4cm位。花弁はちぢれ、爪がある。雄ずいは長く 抽出して赤色、長さ7.5cm位。豆果は扁平、広線形、長さ5-10cm、幅1.5cm位。
【用途】公園樹、庭園樹、道路緑化樹(園 ・路)
【種の採れる時期】10-12月
【種の採れる最適な時期】11月
【まきつけ時期】11-3月
【発芽率】80%
【得苗率】75%
【1㎏当たり粒数】6,500粒
【挿し木時期】4-6月
【特記事項】・変種に黄花種のキオオゴチョウvar.flava Hort.がある。flavaは「鮮黄色の」の意である。
・デイゴ、サンダンカとともに沖縄の3大名花の一つとされている。
・本属は熱帯を中心に約40種を産し、本種は明治初年に渡来したと いわれ ている。
【学名の解説】Caesalpinia:ジャケツイバラ属。イタリアの植物学者・哲学者でDeplantes その他の著者である、 アンドレーア・チェサルピーニAndrea Caesalpini(1524-1603)に因んで。
Pulcherrima:非常に美しい、の意。
【環境適応性と生育】・日当りのよい所を好み、土壌を選ばない。
・アルカリ性土壌に適する。
・花も美しく、花期も長いので、沖縄の代表的熱帯花木の一つとなっている が、木が低いわりに は樹形があばれるので配植には注意。
【管理】病害:立枯病、根こぶ線虫病、斑点病。
虫害:キチョウ
・樹形がかなりあばれるので、花期後、根元まで枝抜き勇定を行う。
・施肥は油粕、化成肥料を施す。
出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版