■種名 アカテツ
【和名(学名)】 Planchonella obovata Pierre
【別名】 アンマーチーギ、 アンマンギ(眞喜屋)、チーギ、チーチイギ、チーマギ、トウノン
【方言名】 アンマーチー、ガジマン、ツンボーキ、ティタマギー
■属名 アカテツ属
■科名 アカテツ科 Saotaceae
■分布地 トカラ列島、小笠原、台湾、南中国~インド、マレーシア、ミクロネシア、ポリネシア
■形態・特徴 高木。乳液を有する。樹皮は灰色で厚く縦しわがあって樹脂を分泌する。葉は楕円形から倒楕円形~長楕円形、長さ5~10cm。小枝は葉の下面に赤褐色の絹毛を密布する。花は釣鐘上で白色、長さ3~4mmで4~5月に咲く。実は8~9月に黒熟する。
■材質 辺材は淡黄色、心材は淡赤褐色。細かい組織をもち、すこぶる堅緻。比重は大で強度も大。工作は容易であるが耐久性に乏しい。
■用途 材は農具の把柄に用いられ、薪炭材として優れる。木は防潮防風樹、公園樹、庭園樹に適する。
■特記事項 大東島、小笠原には本種の変種で葉が小型で長さ2~5cmのコバノアカテツが分布。
(出典) 琉球列島有用樹木誌(天野鉄夫)
琉球植物誌(初島住彦)
琉球列島有用樹木誌(天野鉄夫)