-ビルマネム-
【科名】マメ科
【学名】Albizzialebbek Benth.
【分布】オーストラリア北部、熱帯アジア
【形態】高木 落葉広葉樹
高さ8-12mに達する。ほぼ無毛。葉は互生、2回羽状複葉で長さ25cm位。羽片は6個で上方のものは長さ15cm、小葉は長楕円形、先端はつぶれ、基部は斜形、長さ2-5cm、革質。花序は長い柄を有し、腋生、花を束生する。花榎は長さ6cm位。つぼみの頭状花序は径2cm、開花時雄ずいとともに径3-4cm。花冠は黄緑白色、雄ず いは緑白色。豆菜は長楕円形、扁平、革質、長さ15-20cm、幅2-3cm、網脈が多く、ふるとカラカラ鳴る。
【用途】道路緑化樹、公園樹(並・路・園)、緑陰樹、その他(用材)・大きい樹冠を作るので学校、広場の緑陰樹と して最適である。
【種の採れる時期】9-11月
【まきつけ時期】10-12月
【挿し木時期】4-6月
【取り木時期】4-9月
【特記事項】・県内での植栽例、生産とも非常に少ないが、まだまだ普及させてよい樹木である。 ・沖縄には、明治43年、台湾より導入された。
【学名の解説】Albizzia:ネムノキ属。ヨーロッパにこの属を紹介したイタリアの自然科学者フイリッポ・デリ ・アルビッツイ。 FilippoDegliAlbizziを記念して。
Iebbek:本種のアラビア名。
【環境適応性と生育】・やせ地でもよく生育する。乾湿両地に適す。
・根が粗いので、成木の移植は難しい。したがって必ず根回しを行うこと。
・生長はきわめて早いので、首木から育てた方がよい。
〔管 理〕
病害:さび病、モザイク病(ウイルス病),葉枯病、木材腐朽病、斑点病
・生長が早く樹形が乱れやすい。徒長枝の勢定を主体に樹冠を整えること。
・風の強い地域では勇定で樹形を低くおさえ折れ枝などの防止につとめたい。
出典:「 沖縄の樹木 」 新里孝和 監修 平良喜代志 著 新星図書出版