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かねせん工房 のご紹介

挽き物(ひきもの) という木工の技術があります。
(正確には木挽きによって加工された木製品の総称であるわけですが、その加工技術も含め、挽き物と表現することもあるそうです)
木工に携わる人には常識の様に耳にする言葉だと思いますが、普通「ヒキモノ」と音を聞いて木工を想像する人はそんなに多くはないでしょう。しかしその技術はとてもわたしたちの身近なところで活かされています。日本の伝統的な技術であり、漆器の木地制作などもこれにあたります。
今回ご紹介する かねせん工房 の千木良さんはこの挽き物専門の職人さんです。

辞書を調べますと
挽き物:轆轤(ろくろ)や旋盤(せんばん)を用いて作った丸い器具・細工物。
とあります。「ろくろ」は割と耳にしたことのある人もいるかもしれません。陶器で壺を作るときなどにグルグル回っているアレです。特に木工で使用するろくろを木工轆轤というそうです。木工の場合は縦ではなく、横に寝かせ、回転する木地に刃をあてて削り出すことで整形します。旋盤も同様に回転させて削り出す器具ですが、バイトと呼ばれる刃も固定されており回転軸に対して対照的な加工をする場合に使用されます(円筒、円錐形、皿形など)

さて、この轆轤、今のようにモーターなど無い時代は人力で回していました。その際に効率よく回るように、と縄を巻き付けてコマのように引っ張って回転させていたそうです。それを左右から交互に行うことで、まき直しの時間や手間をかけないような仕組みだったそうです。このときに縄を引く(挽く)ことから ヒキモノ と呼称するようになったと言われています。

さてさて、それではその技術でどんなもの作れるんだろう?と思いますよね。

 

こちらです。階段の手すりや、柵の支柱なんかでみたことありますね。この様に通常の手製の加工では表現しづらい、曲線などを表現するときに真価を発揮します。これは実際に首里城の柵として使われる予定だそうです。

 

更にその技術を活かして上の写真のような素材を加工しています。通常木材は乾燥させてから加工を施しますが、挽き物の場合は乾燥前に「荒削り」を行います。丸太のまま乾燥させると変形や割れが大きくでてしまうため、ある程度削ってから乾燥を行い、数ヶ月、長いと数年おいてから製品として加工していくのだそうです。

いつもは製品になった写真をご紹介しているので、「これが何になるの?」と思うかもしれませんが、挽き物はこの過程が大事。実はここまでの加工技術を持っている人はそんなに多くはありません。挽き物の職人さんはそれほど木工の職人の中でも特別な技術が要求されるジャンルなのだそう。
この小さい樽のような素材が…こうなります!

こちらは沖縄のクスノキで出来た、次世代スピーカー。HADO
(HADOは合資会社 SPEC PROJECT の商品です)
スピーカーの本体部分を中空釣りにしたことによって、雑音を押さえ、空間に広がるような音響を実現しています。床や壁といった接地面が無いため、音の響きが劇的に澄んだ響きに変わるといいます。スピーカーなのにミュージシャンすら生音と聞き間違うほどの再現性があるとか。県産品として何度か話題にはなっていて知ってはいましたが、まさか手作りだったとは思いませんでした…この滑らかな曲線、均一な形状の安定感は正に職人芸ですね。

あと、こんなのも見せていただきました。「小さいお皿かな?」と思っていたらふすまの引き手だそうで、なんと「県内の(手作りの)引き手は全て僕がが作った物じゃないかなぁ~~」と仰っていました。それくらい挽き物の職人さんが少ないということと、技術の高さを物語るエピソードですね。

さて、そんなかねせん工房さんの現在のお勧め商品は県産材(ガジュマル・モクマオウ・センダン・ソウシジュ・コクタン・クワ・モッコク・イスノ木・ハゼ・ハマシタン・イタジイ・クスノキ・その他)を使用した万年筆とボールペンです。(写真下)
こちらもまた細かい加工技術で、県産の樹種特有の色や木目をうまく組み合わせており、他にないオリジナル商品となっています。また、名入れも可能でまさに世界に一つだけの一品とすることができます。

  

そのほか受注制作で、お盆やお椀の注文も受け付けているそうです。
記念品や贈答品にいかがでしょうか


事業者名
品目
素材
径(cm) 幅(cm)
厚み(cm) 長さ(cm)
乾燥(含水率) 量(m3/枚/本)

かねせん工房 のご紹介” への1件のコメント

  1. こんにちは。以前に工房にもお邪魔させていただき、ボールペンを購入した者です。
    今回は職場を退職する仲間に記念品をと考えております。
    15,000円ほどで予算は考えておりますが、万年筆やボールペンにネームを入れることできますか?
    他におすすめもあればお教えいただきたいです。
    よろしくお願いします。

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