もか工房　作品紹介

本部町海洋博公園近く、住宅街を少し入ったところにあるもか工房さんを訪ねました。

細い街路を車でゆったり走っているとかわいらしい看板が目にとまります。住宅と畑が入り交じる中、ヒョッコリ現れる店舗も、また少し変わった作りで、沖縄でいうところの「まちゃ～ぐゎ～（小売店）」の様です。６畳ほどのスペースに所狭しと並べられた木製品と、壁にかけられたオリジナルのプリントTシャツが特徴的な「もか工房」さん。Tシャツにはこれまたかわいらしい動物の絵が描かれています。部屋の入り口側の角に平板一枚の間仕切りがあり、そこから店主が顔をのぞかせる様は、まさに昔の小売店を連想させます。

実は店主のヨナハさんは、以前にも木工作家として活動していましたが、作業中の事故が元となる怪我で、長い間木工から離れていたのだそうです。その間、収入を得るために描き始めた動物をモチーフにした絵が思わぬ好評で、長らく生活の糧となっていました。
しかしやはり、木工に対する情熱を捨てきれず、少しずつ創作活動を続けていたそうです。近年は復調し、ようやく本腰を入れて、創作を再開できるんだと意気込んでおられました。

「一見、木工とは関係無いと思っていた『絵を描く』という作業が、いざ木工に戻ってみると想像以上に大事なことだと分かった」
そう話すヨナハさん。絵を描くことで培ったデザインする力、表現する方法、それらが作品に変化をもたらしていたようです。

実際動物をモチーフとした作品の数々はどれもみなキャッチーなデザインで、とてもかわいらしいですよね。